today(2015-07-28)

うらめしや〜

撮影日:2015/07/28 機種: iPad mini 2ISO: 32露出: 1/197 秒 絞り: 2.4 焦点距離: 3.3mm

夏はやっぱりこれっ!
ってことで 上野の藝大美術館へ行ってきました

おもに江戸から明治の中期にかけて活躍した落語家の三遊亭圓朝のコレクションが中心の展覧会のようです

なかなか見応えのある作品ばかりでした

中は撮影禁止ですので お伝え出来ませんが
藝大の雰囲気だけでも お伝えしましょう

ReadMoreからどうぞ






幽霊ってね 女性なんですよ
”絵になる”と言うのもあるのでしょうが
この世に ”恨みを残して死んでいく”そんな境遇が
世間の共通認識だったのかもしれません




そう考えると
現代は ホラーはあっても怪談は成立しにくいのかもしれません
女性に異論はあるとは思いますが
うまく立ち回れば男性よりもはるかに優遇されている
もしくはその可能性が大きいです

かつてのように弱くないんですね


美術館側の学食

それとね 昔の幽霊は 脅かすだけなんですよ
悪人の中の僅かな”良心”にうったえて
自滅を誘うというか・・・

外国人いうところの ”アタックしてこない”(笑)

まぁ 夜も昔は 日が落ちれば 漆黒の闇でしょ
怖さが違うんですよね


美術館側の学食のテラス席

都会で天の川が見えないようなもんで
信じない人に 幽霊は見えない(笑)

枯れ尾花見て 幽霊を怖がれるような
粋な人でいましょうよ


こちらは写真に関する展示と外のこの部分には鏡を使ったインスタレーション

展示はね 怪談で有名な 四谷怪談に
重ねが淵 それに牡丹燈篭とか 安珍・清姫ね

上村松園の作品がまだ展示されていなくて ちょっと残念でした



お城みたいでしょ ここも藝大の中です

女性の立場が 弱く 理不尽な思いもあったからこそ
この世に未練や恨みを残した女性は うらめしや〜

恨みの女性も 幽霊として 様々に描かれていますけど
能の世界でも 面として 女性の怨みや嫉妬に怒り悲しみの度合いによって
「鬼女」という分野があって 泥眼→鉄輪女→般若→蛇→真蛇となるようです

般若の面って よく見ると怖いだけでなく
表情に悲しさも刻まれているんですね

ただ一方で 美しい女性に対する アンチテーゼというか
そのあたりがドラマ性と結びついているかもと

で・・つらつらと見てきて 自分はこうした 作品としての幽霊たちに 耐性ができていて
ちっとも怖くないことに 気が付きました

それでも 風物詩としての 幽霊は お盆の行事と同様に大切にしたほうがいいと思います

展示の片隅で 一龍斎貞水の四谷怪談を上映しています
20分位でしょうか

昔は テレビで見てもとても怖かったのに
怖がれない自分が切ない(笑)


藝大は キャンパスの中にも さり気なく 彫刻が置かれているのですが
裏庭に ロダンの青銅時代があったり
同じく ロダンのバルザックの像があったり
バルザックの像は 発表当時 酷評されたもので
西洋美術館では 小さな縮小サイズがありますけど
こちらでは 大きなサイズであるんですね






空襲にもこの建物残ったんだなぁ すごい





一頻り 観覧したあとは食事です
せっかく藝大に来たので 学食と行きましょう
スペシャルランチだったかな

前に 藝大を卒業した友人とここへ来たら
30年前に彼がいた頃の学食のおやじがまだいたって
言ってました

そういえば こちらの建物も
怪談話の 一つや二つ 転がっていそうな場所ですよね

藝大をあとにしてからは
区民バスに乗って 浅草まで・・
お目当ての 飴細工やさんは 進店舗準備のためにお休みでした・・残念









いつもご覧頂きありがとうございます

コメント

  1. 幽霊って、細い体ですよねぇ~♪
    そして、髪が長いです。
    ショートカットでぽっちゃりの私は、どんなに恨みを残して死んでも幽霊にはなれないのでしょうか?(笑)
    鬼女の分類が怖かったです。
    最後が蛇なんですね。幽霊よりも、その分類の段階が怖いですね。ぶるっとしました。

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    1. aunt carrotさん

      こんばんは^^

      鬼女の蛇は道成寺の清姫が有名らしいですね

      丑の刻参りなんて 題材もありましたけど
      祟 というのは 目に見えない ”恨み”のパワーで
      例えば 誰だかわからないけれど
      神社の神木に 自分の名前の書かれた札や人形に
      五寸釘が打ち据えていられたら・・・
      精神的に参ってしまって 病気になってしまうような
      効果はあったみたいですね

      名に見えない闇の世界が長かった時代のほうが
      恨みに対する イメージが闇の中で広がって
      じわじわ効いたのかもしれません

      人は その生き方で ”鬼”にさえなってしまう

      せめて 心のなかの鬼が顔を出さないように生きたいものですね^^

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