無味無臭・・見えない恐怖がそこにある

3.234μsv/h

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iPhone 6 Plus　f/2.2　1/30　4.15 mm　ISO 64

国道6号線を走る

広野から南相馬までの間の高濃度汚染地域を走ること
高濃度汚染地域という言葉は殆ど使われていませんね
帰宅困難区域・・実態をオブラートで包んだ分かりにくい言葉

恐らく　高濃度に汚染された土地という表現を
そこの地権者の方も望んでいないのでしょう

それこそが　加害者である政府や東電の思う壺

iphoneに接続した　放射線測定器は概ね当地の当日のリアルタイムの線量計と一致していました

私は　この6号線を実際に走り　この眼で原発の恐ろしさを見てみたかった

安全が担保されたTVモニターの向こう側でなく
日本人として正しく認識しないといけない負の遺産の現場をね


続きはReadmoreから






まずは　問題の地域を走る前に　スィッチを入れて
動作を確認してから走行です

ちゃんと計測してくれるかなぁ・・

あまり高濃度のところへ行ったことがないので

多少不安でした

ここは原発ではありません

広野火力発電所です

広野には天神岬という観光スポットがあって

そこの展望台からこの火力発電所が見えます

反対側のほぼおなじ距離感の場所に

福島第二原発がありますが　そちらは見えません

こちらが原発の方角です

汚染された地域へ入る前に　ここへ立ち寄って

原発の立地を見ておきたかった

津波の大きな力に対して無防備とも思える

こうした環境で　原発は存在しているんです

さて　ここ天神岬のあたりは

近くのコンビニも線量を図りましたが

当然問題はありません

天神岬から少し走って　福島第二原発を過ぎると富岡町の帰宅困難区域の看板が目に入ってきます

ここからは　車も止まることは許されませんし

バイクも自転車も歩行者も立ち入りが許されていません

道路沿いの店舗や住宅は　立ち入りが禁止されていますが

空き巣などの被害は後を絶たないようです

美しく紅葉の始まった　故郷の山や川

しかし　そこは住民であっても容易に立ち入ることのできない特別な区画となってしまいました

結婚式場です

立派な建物ですが　今では廃墟

国道から見える限りでも　多くの車が放置されています

”あの時”から時間が止まり

拭いきれない　放射線が車体に蓄積し

移動するすべもなく　これからも放置されるでしょう

彼は　防護服は着ていません

このあたりで　1.0〜1.5μsv/hくらいだったでしょうか

年間にすると　勤務時間だけなら　2msv/hくらいかな

少ないようですが　常に放射線を肺からも取り込んでるとしたら

体内被ばくはどうなんでしょう

以前　中国人の友人と話したときに

彼が”中国人の命の値段は安いね”と言っていましたが

日本人は　今でも一度大丈夫と認識されると

疑問を持つことが許されない社会だと思うんです

自主規制と報道しない自由を公言する経ずべきマスコミもどき・・NHKもね

欧米諸国は愚か　旧ソ連よりも

人の命を軽んじているように思えます

ここは　帰宅困難区域と言う名の　放射能汚染地域です

既に　帰宅困難区域が解除された地域も

庭の半分だけが除染されて　残りの半分は高濃度で残っていても

一度除染したら　見直しはしなかったり

森や公園は手付かずだったり

そういうところで　多くの子供達が育っているんですよ

でもそれさえも実態を正しく伝えているのか

部外者にはわかりません

　

ここは　汚れた土地です

残念ながら・・・

放射能は見えません

匂いもない

皆さん　忘れてるでしょうけど・・・

震災後　多くの福島の牛が別な場所に移動され

汚染された　牧草を食べ

汚染された肉が　既に出回って　日本全国に消費されてるんですよね（出どこがわからないようにして）

食物連鎖を考えれば

海の汚染は深刻です

毎日　多くの汚染水が今でも排出され

空気も汚しているはずなのに

それは言ってはいけないことらしい

日本で食材を確保している限り

汚染されていない食料を選ぶなんてことは不可能に近いかもしれません

群馬や栃木や茨城の道の駅や直売所で売っている

キノコとかね

私も　よく買っていますよ

でもキノコは良くないみたいですね

アメリカでは福島だけでなく関東や東北の広い範囲からキノコや山菜の輸入を禁じています

イノシシとか鹿の肉とかもね

日本だって　チェルノブイリの時神経質にやってたでしょ

でもそれが身内の不祥事となった途端の掌返しか

今でも　福島以外の産地で

厳密に放射線のチェックなんかしてると思いますか？

私には思えませんし

もし　200ベクレルを超えても・・・

そのまま出しちゃうでしょう・・

何しろ　直ちに健康に影響はないのですから

もっとも　ベクレルって単位が曲者で
実際に　どれくらいなら安全かなんて素人では分かりませんよね

あと対象物を食べる頻度や依存度にもよります

例えば　こういうニュース「出荷停止区域の山菜コシアブラを道の駅で販売　基準超の放射性物質を検出」を目にすると
県や国で検査をしてますって言っても
抜け穴はいっぱいあって　知らないうちに流通してるはずなんですよね

こういうのが　いっぱいあるんです

国道沿いにこうして山積みなくらいですから

奥にも沢山あります(ストリートビューで確認しました）

見ざる

言わざる

聞かざる

悲しいことですが
私には　この観測数値を自信を持って安全だとも
不安だとも　正しく立証できる知識がありません

しかし・・　どうなんでしょう
例えば　甲状腺の癌については　デマだという説が大勢を占めていますし　白血病が7倍に増えたというデマもあった
どちらの側でも偏った情報が飛び交っています

とは言え　不安を煽る要素としては　つい最近も　福島原発の元作業員が白血病の労災認定から損害賠償を求める訴訟を起こしたと言う事実もあります

もともと　福島に限らず　原発作業員の癌の労災認定がハードルが高いという歴史もあるようで
今後も大量の人海戦術を要するであろう廃炉作業はどうなるんでしょう


ただ1つ言えるのは・・・

原発がとても危険なエネルギー源であって
災害の多い日本には向かないってことですね

相対的にコストが安いと言われていたのは
こうした事故のリスクや　将来の廃棄コストをもともと考慮していないから

そんな原発の危険性を　誰もが　そこを通るだけで
放射能の脅威を感じることが出来る場所がある・・・

実際にここを通るだけで見えてくる　
毎日いかに多くの人が　このどうしようもない汚染地域を維持するために働いていることか・・

このコストは未来にわたってずっと続くのだ

そしてある日突然　コントロール不能になって牙をむくかもしれない

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