凛の疵痕(3)

雪の山道


PENTAX K-50  f/8  1/640  88 mm  ISO 200

思いがけず、峠の林道に残る雪は
雪道に不慣れな私の運転をより慎重にさせた

ところどころ凍結して
ゆっくりと走っても 時々後輪が滑った

「慎重に行かないとね・・」

私が ドキドキしながらハンドルを握っている隣で
涼しい顔をして

「怖くないわよ」

「一緒だし いいじゃない」


いたずらっぽく笑いながら 危なっかしい運転にも
楽しそうに座っていた


死んでもいい・・・

それは本当かもしれないし
嘘かもしれない

「落ちたときに 離れると嫌だから・・」

そう言ってシートベルトをうまく避けながら
腰に手を回してしっかりと掴まれた

今では 雪道のドライブもなれたけど

時々 あの時のいたずらっぽい横顔と拙い運転でドキドキした雪の山道を思い出す






以下は定形の説明

恋愛というのは 男も女も傷つくものだ
これまで付き合ってきた中で 
自分自身が傷ついたこともあったし
相手を傷つけることもあった

今でも 時々 思い出すんだよね

別れ際に 言われた言葉とか
一番楽しかったこと
びっくりしたこと

例えば そのフレーズを写真と一緒に 散文的にのっけても誰にも分からない

歳を重ねて だんだん艶っぽい話から遠ざかり
枯れていく過程で 強い感情に流されること無く
写真から来るイメージと
女性のこと 愛情のこと 恋愛のこと
そんな色や形が 自己満足でありながらも表現できればいいなと思っています

そしてこれは共感を得るテーマでなく
自分の痛みや疵の疼きが
フラッシュバックのようにやってきたときに残しておくページ(笑)

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