伝統の”青”を伝える仕事

日下田藍染工房


PENTAX K-x 1/60 50 mm ISO 800

日本のイメージは国旗の赤白でしょうか?
でも 開国当初外国人の目に印象に残った色は ”青”なんだそうですよ

ここ日下田藍染工房は益子に220年続く
藍染工房です


続きはReadmoreから






街歩きをしていて
右も左もわからぬまま歩いていたのですが
食事をした カレーキッチンヤマニさんからメインストリートを駅に向かうと城内坂と言う信号の角に
この茅葺屋根の古民家が見えてきました

はじめは よくある古民家の展示かと思いましたが
こここそが 日下田藍染工房さんでした







よく手入れされた立派な庭木が出迎えてくれますが
あまり生活感は感じられません





入り口が土間になっていて窓もなく開け放たれています
大きな壺には綿の実が活けられていました







中へ入ると左手に まるで工事中のような
遺跡の発掘現場のような不思議な空間が広がります








少し土が盛り上がった土間には穴が空いていて
蓋がされていますが 入った瞬間に 藍の工房だとわかりました

藍にまつわる言葉として すぐに思い浮かぶのは

青は藍より出でて藍より青し

ですね

紺屋の白袴と言うのもあります

紺屋とは藍染職人のことで 人様の染め物が忙しくて自分のことが後回し
だから自らは白袴なのでしょうね

かつて ラフカディオ・ハーンは

「この国は大気全体が心もち青味を帯びて異常なほど澄み渡っている
青い屋根の下の家も小さく青い暖簾をさげた店も小さく
青いきものを着て笑っている人も小さいのだった」

と言ったそうです






かつて街の色を変えてしまうほど
多くの ”藍”が使われていたのですね







藍染工房の奥は 織物をされているようでした
展示室にもなっているようでしたが
この日は人が居ないようで 中へ入るのは遠慮しました








藍染とは タデ科の植物である 藍を使って染める技術のことですね

この藍と言う植物に含まれる「インディゴ」と言う成分で青く染まるんだそうです

ちなみに ブルージーンズもインディゴで染められていますが アメリカでは合成のインディゴが使われているそうです






この古い歴史のある茅葺屋根の下には
72個もの藍の甕(かめ)があります
原料の すくもを発酵させた染色液に職人が何度も浸け込んでは空気に晒しながら深い色を定着させてい作業は気の遠くなる作業です

人が手間を掛け 労を惜しまず作り込む仕事

その仕事場はとても凛とした空気の張り詰めた空間でありながら 人の手の優しさを感じる場所でした







いつもご覧頂きありがとうございます

コメント

  1. 藍..言葉の響きが好きです。
    50mm単焦点の画、、良いですねぇ~♪
    室内の影と光、最高です。
    織物の一枚、藍の布のある室内、、、
    どれも良いなぁと見惚れました。
    いつもありがとうございます。

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    1. aunt carrotさん

      私も ”藍”と言う言葉の響きが好きです^^
      思いがけず街歩きで出会った藍工房でしたが素敵な場所でした
      益子は魅力的な街でまた行ってみたいと思います

      いつもありがとうございます^^

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